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対話重視なIRイベントだからこそ、ハイブリッド型での説明会を実施
日英同時LIVE配信で市場との信頼関係を構築
企業情報
味の素株式会社
- 上場市場
- 東証プライム
- 決算期
- 3月
- IRサイトURL
- https://www.ajinomoto.co.jp/company/jp/ir/
導入サービス
- サービス
- 説明会ZoomLIVE(撮影サポートプラン)
- 開催形式
- ハイブリッド型(リアル×オンライン)
- 配信内容
- LIVE配信、後日アーカイブ配信
- 配信言語
- 日本語、英語
オンライン説明会について
Q. 御社ではコロナ禍以降、オンラインで決算説明会や事業説明会など様々なIRイベントを開催されていますが、投資家の方からの要望や反応をいただくことはありますか?
コロナ禍の2年間だったということもあり、オンラインで開催してもらえると助かるとか、オンラインが参加しやすいという声は聞きますね。
オンラインイベントはお忙しい投資家の皆さまにとって、移動する手間も省けているのだと思います。
当社では、日英でLIVE配信を行っていますが、Zoomなどのオンライン参加に慣れている人たちが増えてきている中で、世界中どこからでも制約なく参加できる形というのは、海外の投資家様からしても良いのだと思います。
投資家の皆さまも開催形式については多様なご意見があると思いますが、特にお困りになるようなことはなく、必要な情報が届いており、必要な対話がオンラインでもできているのだと思います。
Q. 御社はLIVE配信のあとにアーカイブ配信も行っています。
はい、説明会後、アーカイブ配信を見たとおっしゃる投資家の方はいらっしゃいます。LIVEに参加できなかった方も必要な情報はそこから得ていらっしゃると思います。
ハイブリッド型説明会について
Q. コロナ禍以降、ほぼオンラインのみでIRイベントを行ってきた中で、先日(23年3月)初めて大規模なハイブリッド型説明会を開催されました。ハイブリッド型説明会を開催した背景について教えていただけますか?
今回は、当社の中期ASV経営(中期計画)の説明会でして、当社がこの先の姿をどのように描いているのかということを、投資家の皆さまと対話をしながらお伝えするという、本当に大事なイベントでした。
投資家の皆さまとより密な対話をしたいという当社の意思もあり、また、ちょうどコロナ禍から明けていくというタイミングでもあったので、ハイブリッド形式にトライをしました。
投資家の皆さまからご要望があったというよりは、我々としてハイブリッド形式でやりたいという判断ですね。
Q. ハイブリッド型説明会を開催してみていかがでしたか?
やって良かったな、というのが率直な感想ですね。
今まで、ラージミーティングの規模でハイブリッド型説明会を開催したことがなかったのですが、まずは、トラブル等なく、滞りなく実施できたことは、非常に良かったと思っています。
プレゼンター側からしても、実際に投資家の皆さまを目の前にして話すという経験を、コロナ禍ではなかなかできていませんでした。今回、リアル参加者とは直接対話をしながら、オンラインで参加されたいという方にも対応したハイブリッド開催を実現できたことは、とても良かったと思います。
また、IR担当の経験値として蓄積できたということもあり、今後、同様の規模感でのイベントがある際にも、対応できる自信がつきました。
Q. どんなイベントがハイブリッド型に向いていると思いますか?
より対話重視になるようなイベントは、オンライン開催よりも、対面を含めた形式の方が良いと感じています。
昨年、スモールミーティングをハイブリッド形式で開催しましたが、あの時はプレゼンテーションがなく質疑応答のみのミーティングだったので、やっぱり対面形式が望ましいと感じました。
でも、コロナ禍というご時世的に、まだ対面形式のみでは開催すべきではない、という判断で、ハイブリッド形式にしたのですけど、とてもスムーズにできました。スモールミーティング規模ですと、ハイブリッド型でも対話しやすい距離感になると思います。
Q. ハイブリッド型説明会を開催してみて想定外だったことはありますか?
元々、リアル会場の参加者は多くはないだろうとは思っていましたが、思った以上にオンライン参加の方が多かったかなと(笑)。
普段から説明会等でよくご発言される方は来場されるのではないかな、とイメージしていたのですが、その方たちの中でもリアルとオンラインが半々くらいの割合でした。
事前アンケートで当日来場されると回答されていた方が、当日、オンライン参加されているケースもありました。そこは、なかなか読めなかったですね。
Q. 運営面で苦労したことはありましたか?
講演のような形ではなく、対話を重視した形にしたいという意向もあったので、会場のレイアウト調整には苦労しました。
会場側の制約や、カメラの動線っていうのでしょうか、来場者の方の頭が被らないように、いろいろ調整していただいて(笑)。そのへんは実際に設営してみないと分かりづらかったりしましたね。
英語でのLIVE配信について
Q. 御社では以前から日本語と英語を同じタイミングでLIVE配信していますが、英語開示の意義についてどのように考えていらっしゃいますか?
フェアなところに尽きるかなと思います。日本語版に比べると参加者は少ないのですが、やっぱり一定数、LIVEに参加する海外投資家の方はいらっしゃいます。
海外の投資家様との面談も非常に多い中で、「日英同じタイミングで決算説明会を開催しています」と言えるのと言えないのとでは、大きな差になると思います。
そういう意味では、日英の説明会配信というのは引き続き同時にやり続けることが必須と思っています。
Q. 日本語と同様、英語も後日アーカイブ配信を行っています
当日LIVEに参加できなかった方に対して、面談の時に「この時の動画、英語のアーカイブがあります。」という話をできますし、「今度開催する時にLIVEを見てください」ですとか、「日英LIVEを同時にやります」ということも伝えられます。これは市場との信頼関係の構築という意味で、大きなポイントだと思いますし、IR担当者としての自負にもつながっていると感じます。
Q. 英語配信は同時通訳者を手配したり、同時通訳ブースを作ったりと日本語よりコストがかかる一方で、参加者が少ないと思います。英語開示の費用対効果についてどのようにお考えですか?
当社としては、様々な投資家様と対話しており、その方たちにフェアに会社のことを知っていただき評価していただきたい。そのためのIR活動なので、費用対効果を最重要視しているわけではありません。
普段から、日英同時の情報を開示する活動をしていくことで、我々の伝えたいことがより伝わりやすくなると思いますし、投資家の皆さまに、より信頼感をもって当社を見ていただけるようになるのかなと思います。
ですので、費用対効果というよりは、様々なIR活動をする上でのベース部分であり、必須の対応という位置づけで考えています。
Q. 御社は様々なIR評価機関から優れた評価を受けていると思いますが、英語開示も評価につながっているのでしょうか?
はい。あらゆる情報を日英同時に開示しているという点は、ご評価をいただいていると感じます。
当社のIR活動については外部の評価機関からも高く評価していただいていますが、英語のフェアディスクローズがきちんとできている、というところはそのポイントの1つだと思います。
i-Cueについて
Q. 御社とはかなり長い間お付き合いをさせていただいていますが、i-Cueに対する率直なご意見・ご要望などいただけますか?
非常にありがたいなと、助かっているなというのということに加え、心強いなというのが本当に率直な感想ですね。
やっぱりイベントを開催する上で1番大事なのは、事故なくしっかり運営するということなんですよね。
それは投資家の皆さまにとってもそうですし、我々、開催する側にとっても、一番心配なところなんですけど、安定運営がきちんと担保されているというのが、当社がi-Cueさんに抱いているイメージですね。「これ外さないでしょう」っていうのが確実にあると。
新しい取り組みについても、我々から色々と難題を投げかけさせていただいたこともありましたが、i-Cueさんはまず断らずに、「ちょっと考えてみます」と言って絶対持ち帰ってくださいます。そして、その難題を実現してくださったり、仮に難しい場合でも、必ず代替案を出してくださったりしました。
ですので、何か新しい取り組みにチャレンジする時には、今後も頼らせていただきたいなと思っています。
Q. これからのi-Cueに期待することはありますか?
我々が難題を言って(笑)それに対応していただいているので、これをもっとやって下さいっていうのはないですね。
ですが、我々も自社のことしか知らない部分があるので、こんなやり方もありますよ、みたいな新たなご提案があったら、ぜひ教えていただけたら嬉しいです。
決算説明会ですと、進め方は毎回ほぼ同じになりますし、安定的に配信していくというのが最も大事なので、ある程度決まった形式で良いと思っています。
ですが、先日の中期ASV経営の説明会ですとか、過去に実施したバーチャル工場見学のように、新たな形式でのイベント開催は、今後も検討していく可能性はあるんですよね。
その際は、コンテンツに応じて、より効果的に伝える方法が変わっていくので、是非ご相談させていただきたいですし、より効果的に伝えるにはどうするのが良いかはアドバイス等もいただきながら、やっていきたいなと思っていますね。
ありがとうございました。これからも御社の期待に応えられるよう努めてまいります。
(取材日:2023年4月)